ドイツで不妊治療!採卵の流れ

不妊治療

排卵誘発が終わり、採卵を行いました!
ドイツのKinderwunschPraxisでの採卵の流れを本記事にまとめます。
 

体外受精に関する過去記事はこちら!
  ■ステップアップするための手続きについて   
  • ドイツで不妊治療!高度不妊治療にステップアップ!必要な手続きとは?

  •   ■排卵誘発について   
  • ドイツで不妊治療!体外受精周期開始!排卵誘発の流れ

  • 採卵日当日

    採卵前の説明

    9/5(月) 9:30~、ついに採卵の日を迎えました!!
    採卵前に看護師さんより改めて採卵の流れについて説明がありました。

    説明の際に希望の有無を聞かれた有料オプションは、以下の3点です。
     ■受精卵の胚盤胞までの延長培養:390€
     ■受精卵の凍結&保存:370€(凍結)+185€(保存)
     ■エンブリオスコープ:180€


    ちなみに私たちは全て希望しました。
    エンブリオスコープとは、受精卵をタイムラプス(胚を連写して動画のようにできる技術)で観察することが可能な機器で、受精卵の詳細な成長の状況が確認できるそうです。
    色々あって、私は自分の7年以上に渡る不妊の原因が受精障害ではないかと疑っているので、せっかくならここで色々とハッキリさせたいと思って希望しました!

    …と、ここまでは問題なかったのですが、その後に看護師さんが言ったひと言にショックを受けました!!!
    私たちは、今回体外受精での受精率が悪かった場合、次は顕微授精を希望する気満々だったのですが…
    体外受精の結果、受精した卵の数が完全に0個でないと、次に顕微授精を希望する場合、保険は使えないそうです!!
    日本で色々と情報を調べていた際、受精障害の定義は受精率25%以下という内容を目にし、受精率0%ではなくても著しく低い場合は受精障害という診断が下りるのかと勝手に思っていました。
    が、ドイツでは仮に体外受精で採卵数10個中1個しか受精しなくても、次に顕微授精にステップアップしたい場合、保険は使えないそうです…

    私のリサーチ不足でドイツの不妊治療&保険適用情報にてそういった内容を見かけたことがなかったので、この日看護師さんからそう言われるまでその事実を知らず、結構動揺しました。(勝手に思い込んでいた自分が悪いのですが)
    受精卵0個はもちろん避けたいですが、かといってほんの僅かに受精した場合、次回の顕微授精は自費で行わないといけないということですね…
    もしくは受精率が極端に低いことを覚悟の上で、保険を使い切るまで体外受精を繰り返すか…

    帰りの車内で夫と話し合いましたが、「お金のことは気にしなくていい!もし本当に受精障害が原因で今回上手くいかなかったら、次回は自費だとしても顕微授精にしよう!」と夫が言い切ってくれて安心できました。
    お金は大事ですが、高度不妊治療は女性の体の負担が大きいですし、毎回受精率が低い現実を突きつけられると精神的に参りそうだと思っていたので、夫が迷いなく顕微授精を選択してくれて嬉しかったです。
     

    採精

    看護師さんからの説明の後、私はそのまま説明を受けたスペースで待機となり、まずは夫が採精ルームで精液の採取をすることになりました。

    夫から聞いた話によると、採精ルームは小さなソファ・テレビ・手洗いスペースがあるだけで、他には男性向けの雑誌等も何もなかったそうです。
    しかもテレビは点かなかったらしく、看護師さんに聞くのも恥ずかしくてそのままにしたとのこと。
    不妊治療は基本的に女性側の負担が大きいものですが、そんな味気ない場所で、しかも採精しないといけないというプレッシャーもあったと思うので、夫も大変だっただろうな…と思いました。

    その後は夫は院外で待たないといけないとのことで、私の処置が全て終わり次第、夫に連絡して病院のエントランスまで迎えに来てもらうという流れで本日は終了…との説明を受けました。
     

    採卵

    結果、この日採卵できた卵子は12個でした!

    採卵は全身麻酔を使って行われたので、痛みは麻酔の注射のみでした。
    処置室で採卵が行われた後、起こされて安静室に移動し、点滴を受けながら1時間ほどリクライニングチェアに座ってゆっくりしました。
    コーヒー、1Lの水、クッキー2枚が渡されました!

    採卵前の注意事項には当日2~3時間前にグラス1杯の水程度なら飲んでもいいと書いてあったのですが、私は日本人的な慎重マインドを発揮して、前日21時以降一切何も口にしていませんでした。
    その甲斐があってか(?)、起きた後も全く問題ありませんでした!
    もちろん看護師さんが常に安静室内でチェックしていてくれましたが、隣にいた女性がすごく苦しそうに嘔吐しながらずっと唸っていて、ちょっと心配でした…(最後は回復していました!よかった!)

    正直なところ、採卵や麻酔よりも、起きた後に安静室で1Lの水を飲み切ってトイレに行くのがノルマだったことが辛かったですw
    飲み切らないと退院できず、おばちゃん看護師が「まだボトル空じゃないよ!ほら、水飲んで!」と言いながらどんどんコップに注ぎ足すので、飲みたくないのに飲むのがすごく辛かった!w
    仕方ないことなんですけどね!(笑)
    コーヒーは美味しかったです!

    安静室内に院長が現れて、「卵子は12個とれたよ!受精結果は明日の朝、電話で伝えるね」と言われました。
    点滴も終わり、水も飲み切ったので夫に連絡し、エントランスで落ち合って採卵は無事終了しました。

    なお、この日の夜から膣用カプセル ⑤ 『utrogestを1日3回使用することになりました。
     

    受精結果

    採卵の翌日 9/6(火) 8:30、クリニックから電話がありました。
    結果、受精卵は3個できたとのこと!(受精率25%)

    採卵で12個取れて、受精したのがたったの3個…厳しい世界ですね…(汗)
    まぁ元々私の不妊原因は受精障害なのではないかな~と疑っていたので、予想通りといったところです。
    エンブリオスコープで受精障害の原因が確認できるのか気になるので、写真をもらえるか交渉したいと思います。

    この3個の受精卵に関しては良好に見受けられるので、そのまま培養を続けるとのこと。
    移植日についての説明もありました。
    ■胚盤胞まで育たなさそうな場合 ⇒ 培養をSTOPし、9/8(木)に新鮮胚の初期胚1個移植・残りを凍結
    ■胚盤胞まで育った場合 ⇒ 9/10(土)に新鮮胚の胚盤胞1個移植・残りを凍結


    胚盤胞まで培養した方が妊娠率が上がるのは事実ですが、胚盤胞まで到達する確率は約30%とのことなので、移植自体ができずに今週期が終わる可能性もあります。
    移植日がいつになるのか、9/8(木) 8:00に電話で連絡をもらえるとのことなので、当日は内容次第で即出発できるように準備することにしました。
     

    まとめ

    この後は移植の流れとなりますので、別記事でご紹介します。

    不妊治療は誰とも気持ちを分かち合えないですし、出口が見えないので、暗い感情に押しつぶされそうになるときもあります。
    が、夫がいつも底抜けにポジティブなので、とても救われています。
    不妊の原因もハッキリしたことですし、受精した3個の卵に望みを託したいと思います!!!!

    ちなみに私は自分の遺伝子を遺すことについては正直全く情熱はないのですが(笑)、夫の優秀な遺伝子は絶対に遺すべきだと思いますし、私を選んでくれた最愛の夫をパパにしてあげたい想いが強いので、前向きに頑張ろうと思います♪

    そして義祖母と義母が、毎日神様にお祈りしてくれているそうです!(ギリシャ正教)
    その気持ちがありがたいですよね…涙出ちゃう。
    これで無事に妊娠・出産できたら、多分私もギリシャ正教入ります。(入れるのか?)

    ドイツで不妊治療をお考えの方に、少しでも有益な情報となれば嬉しいです。
    それでは~!

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